テナガエビ料理ポイントTOP写真

釣って捕って楽しく、食べて美味しいテナガエビ

美味しく食べる為にはいくつか抑えておきたいポイントがありますので、紹介致します。
ご参考になれば幸いです。

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活かして持ち帰ること

水の綺麗な中流域に住むテナガエビならあまり気にする必要も無いのかもしれませんが、テナガエビが多く生息するのは、比較的水が綺麗とは言えない下流域が多いのです。

それであれば、殻に付着した汚れや体内の糞(ワタ)もできるだけ取り除きたいものです。

その為には、次に説明するような装備を持参し、捕獲した現場から自宅に活かして持ち帰ることが重要です。

  1. 収容容器
    クーラーボックス、バッカン、バケツなど状況に応じた収容容器を使います。
    車での移動や夏季の水温上昇(テナガエビは水温上昇に弱い)などを考慮すると、クーラーボックスがお薦めです。
  2. エアーポンプ
    活かして持ち帰る為には必須アイテムです。
    現場では電池式のものを使います。

    また電池切れで全滅ということにならない様に、予備の電池も用意しておきましょう。
    自宅では、コンセント電源を取れるタイプのエアーポンプに取り換えれば更に安心です。

  3. 水道水
    次項で説明する泥抜きは、現場から開始します。

    そのためには、現場の水を使うのではなく、水道水を予め5㎝程の深さに入れておきます。
    捕獲するまでは、ペットボトルなどに水道水を入れておくと、飛び散ることもなく安心です。

    また水道水はカルキ抜き不要です。
    それが原因で泥抜き期間中に死ぬことはありませんから、ご心配無く。

  4. ネット(オプション)
    捕獲したテナガエビの体力消耗およびストレス軽減の為ために、揺れる収容容器内でもしっかり踏ん張れるように、ネットを入れておくと良いでしょう。

お持ち帰り時写真

お持ち帰り時の写真

泥抜きをすること

現場から始まって、1-2日は泥抜きのため、水道水の中に活かしておきます。

下写真は、約1日(24時間)経過後のものですが、糞などの汚れが目につきます。
水も若干濁っています。
テナガエビの数が多ければ、更に汚れます。

泥抜き1日後

基本、汚れたところで水を捨て、再度水道水を投入します。
極端に汚れが酷くなければ、24時間に1回水交換と覚えておけば良いでしょう。

この行程で注意すべきことは、あまり長い期間泥抜きをしないことです。
お腹の空いたテナガエビが他を攻撃するようになるし、段々愛着が湧いて後に締めるのが辛くなります・・・

最後に酒で締める

泥抜きが完了したら、感謝をしながら、締めてしまいましょう。

  1. ボールなどにテナガエビを入れ、跳ねて飛び出さないようにラップします。

    酒締め1

  2. ラップを少し開け、料理酒を彼らが浸る位に投入します。
    投入直後、テナガエビは凄く跳ね暴れますので、即座にラップを閉めます。

    酒締め2

  3. 料理酒投入後、2分程で大人しくなり、5分もしたら完全に締まります

    酒締め完了

    酒締め完了です。

手足が切断されるのは仕方ない

テナガエビのシンボルでもある長い手足ですが、捕獲時、泥抜き期間中、酒締め時などに切断(自ら切り離す場合も含め)されてしまうのは、ある程度仕方が無いことです。
酒締め完了時には、半数位は片手、または両手を失っていると考えたほうが良いかもしれません。

また狭い収容容器内で脱皮することもあります。
脱皮直後のテナガエビは体が非常に柔らかくなっており、他の個体の攻撃(共食いします)には非常に弱い状態です。

脱皮後に手足が半分切断されているなんてこともありますが、これも仕方ありません。

途中で力尽きた個体について

いろいろな理由で締める時までに死んでしまう個体も出てきます。
他のテナガエビに食い荒らされた状態でもない限り、捨てることは無いようにしたいものです。

泥抜き後半であれば、そのまま他の個体同様食材に。
泥抜き前半であれば、殻をむいてワタを取れば、むきエビの出来上がりです。

他の個体のエサになるからと言って、そのまま放置するのは止めましょう。
泥抜き行程実行中なのに、水が汚れる原因になります。

テナガエビ料理はやっぱり外観を大切に!

テナガエビの身だけを食べるのであれば、テナガエビである必要はありません。

折角捕まえたテナガエビだもの、その外観を大切にしたいもの。

素揚げなどでその外観をフルにアピールするのも良し、その延長で殻や手足が付いたままのエビチリもまた豪華な感じがして良し。

定番の素揚げ

定番の素揚げ

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