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山奥の渓流でもなく、河口近くの大きな下流でもなく、比較的綺麗な中流域(清流)での簡単な釣り方「脈釣り(みゃくつり)」と呼ばれる釣法を紹介します。
主なターゲットは、オイカワ・ウグイ・ニジマスなど。

<脈釣りとは?>
浮きを使わないで、目印をつけた道糸の変化、竿(さお)先・指先へのあたりなどで釣る釣り方。(大辞林より)

※漁業権について※
北海道の大部分を除いて、主な一級・二級河川は、地元の漁業協同組合が河川の漁業権を所有し、管理しています。

従って、WEBなどで事前に調べて、漁協が管理する河川に釣りに出かける場合、
事前に『入漁券』または『遊漁券』(1000円~3000円程度/日)を指定の場所で購入する必要があります

(釣り場における現地払いは、割増料金を設定しているケースが多い)

アユ・ヤマメ・アマゴ・ウナギなどの対象魚を釣りのターゲットにしない場合でも入漁券が必要な場合があります
漁協に事前に問い合わせして確認しておきましょう。

釣り場のポイント

事前に釣具店やネットで情報を入手し、釣り場を決めた上で、現地へGO!
現地では、その川における釣れるポイントを見つけます。
大体パターンが決まっていますので、一度覚えれば、後はどの川でも応用が利きます。

深み

川がカーブしている外側は、岸が削られ深くなっています。
その他、橋げたの周りなど底が見えないような深みがある場所は、魚の溜まり場になります。
深み1
深み2

落ち込み

ちょっとした滝みたいになっているところ。
底が削られて深くなっています。
虫などのエサが落ちてくるのを待っている魚が周辺にいます。
落ち込み

合流ポイント

他の流れが合流するところ。
落ち込み同様、合流ポイントの周辺に魚がエサを待っています。
合流ポイント

大きな岩陰

魚の隠れ家になります。
少し上流からエサを落とし、岩陰をかすめる様にエサを流すと食いついてきます。
大きな岩陰

岩や大きな石の後ろ

比較的流れが速い川で、岩や大きな石によって流れが遮られ、その後ろが緩い流れになっているところがあります。
いくら魚でも常に流れの早いところで泳いでいては疲れてしまいます。
このような場所に魚はよくいます。
岩や大きな石の後ろ

仕掛け図

川で脈釣りするときの基本的な仕掛け図です。
エサを川の流れに自然な感じで乗せるのがポイントです。

脈釣り仕掛図

エサはどうする?

選択肢は二つ!

  1. 釣り場または途中で採集する
    ミミズなら、土を掘ればいるし、川底の石をめくるといろいろな川虫がいます。
    蛾や蝶の幼虫でもOK。探せばいたるところいます。
  2. 釣具店で買う
    ミミズやイクラなどは、釣具店で売っています。
    現地の状況がわからない初めての釣り場であったり、エサを探している時間がもったいないと思う方は、事前に購入しておくことをオススメします。
エサのミミズ(市販)
市販のミミズ(細虫)

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釣ってみよう!

基本は、川の流れに合わせ自然な感じでエサを流して、魚が食いつくのを待ちます

ポイントに直接エサを投入する方法とポイントの少し上流に投入して、ポイントまで流す方法があります。
川の流れの強さ、ポイントの種類などによって判断します。

例えば、↓写真のような落ち込みの場合は、水が落ちる手前に投入しエサを自然に落とします。

エサを落とすポイント1

魚がエサに食いつけば、竿先・目印の動きや竿を持つ手元への振動でアタリがわかります。

アタリがあれば、即竿を振り上げアワセます。

釣れたオイカワ
釣れたオイカワ

釣れる時間や装備など

釣れる時間帯は、やはり早朝(朝まずめ)と夕方(夕まずめ)ですが、それほど神経質にならなくてもいいでしょう。
服装は、グレーやカーキ系の地味な色が好ましいです。

水に入らないと、ポイントまで仕掛けが届かない場合があります。
そんな場合でも無理して深いところまでは行かないよう自己安全には十分注意してください。

蚊に襲われることも多々あります。
ぶら下げ式の蚊取り線香など、対策グッズも持参しましょう。

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