アナゴ釣りTOP写真

アナゴ釣りと言えば、
「ハードル高そう・・・」
「アナゴは釣っても料理が難しそう・・・」
などの声が聞こえてきます。

この記事では、比較的手軽にできる防波堤でのアナゴ釣り(夜釣り)について詳しく紹介しています。
またアナゴ料理の取っ掛かりになるように、料理のスターター的内容も盛り込みました。

食べては美味しいアナゴ釣り、是非トライしてみてください!


知っておこう!アナゴというお魚について

日本でよく釣れるのは、天ぷらや寿司ネタとして人気の「マアナゴ」(アナゴ科クロアナゴ属)と、その外道として釣れることもあり、より大型になる「クロアナゴ」(同科同属)です。

マアナゴの写真
マアナゴ
クロアナゴの写真
クロアナゴ

一般的に「アナゴ」「穴子」と言う場合は、マアナゴのことを指しています。

【関連記事】マアナゴとクロアナゴの見分け方

釣れる時期・時間

年中釣れる魚ですが、晩春から晩秋がハイシーズンです。
暖かくなってきたらアナゴ釣りシーズン」と覚えておきましょう。

船釣りでは、日中でも釣れますが、ここで紹介する防波堤での釣りでは、夜に限られます
日が落ちたら釣り開始!です。
一番よく釣れると言われるのが、日没から午後9時位まで。
筆者の経験では、深夜(~午前0時)、未明(~午前3時)でも十分釣れます。

釣れる地域・場所

マアナゴは、北海道より南の日本各地。
クロアナゴは、茨城県以南の太平洋岸、京都以西の日本海岸、琉球列島。

防波堤での釣りでは、「際(キワ)」がポイントとなります。
防波堤は見えている大きなコンクリート部分(ケーソン)だけでなく、海底では「捨石」「根固ブロック」「被覆ブロック」「被覆石」などが設置されケーソンの土台を守っています。
これら設置物がアナゴを含む生き物の隠れ家・棲みかになっています。
また、テトラポッド(消波ブロック)が近くにある場所なら、なお良いでしょう。

釣れる仕掛けはこれだ!

アナゴ釣りの仕掛けは比較的シンプルです。
筆者の実績豊富な仕掛け2種類を紹介します。
仕掛図と合わせ、それぞれのタイプの特徴・ポイントを解説していきます。

仕掛図と主なタックル

アナゴ釣り仕掛図

防波堤の際(キワ)で釣りますので、竿は長いと邪魔ですし、逆に短すぎると人間の体が海に近づき危険です。
竿の長さは、2m前後が良いでしょう。
またルアー竿の場合、エギング用またはシーバス用の比較的丈夫なものがお薦めです。
リールは、仕掛図に記載の扱いやすいスピニングリールの他、両軸リールでも大丈夫です。

三叉式仕掛け

この仕掛けの特徴は、底取りが簡単なので、底でチョンチョンとエサの動きを演出しやすいこと。
また、オモリが根掛りしてもオモリだけの損失で済ませることができること。

ポイントは、各糸の号数を変えること。
道糸4号 ⇒ ハリス3号 ⇒ オモリ糸2号
道糸3号 ⇒ ハリス2.5号 ⇒ オモリ糸1.5号
という具合に、道糸>ハリス>オモリ糸の順に太さを変えます。

中通しオモリ式仕掛け

この仕掛けの特徴は、オモリと糸が固定されていないため、アタリがダイレクトに竿へ伝わりやすいこと。
市販のウナギ/アナゴ釣り仕掛けは、このタイプが多いです。

ポイントは、ハリスの号数を1号程度道糸より細くすること。
ゴム管を入れ、道糸とサルカンの結束部を保護すること。(※ゴム管付き中通しオモリの場合は不要)

共通アイテムの補足

  • 保護チューブ(シリコンチューブ)は、ハリと糸の結束部にしっかり被せラインブレイクを防ぎます

    保護チューブ取り付け

    アナゴの上顎はザラザラしたヤスリのようになっていますので、ハリ付近のハリスを保護しておけば安心です。

    アナゴの上顎

  • ケミカルライトは、アナゴの関心を引くためのアイテムですが、色は問いません
    サイズは、37/50mmがお薦め。
    75mmでも使えますが、大きすぎて仕掛け全体のバランスが少し悪くなります。
    また、チューブ固定タイプよりソケット固定タイプの方が仕掛け作りは楽なのでお薦めです。

夜のアタリ取り用アイテム

視界の悪い夜だからこそ、アタリ取りアイテムは必須。
竿先のアタリ取りは、「すず」タイプがお薦め

竿先のアタリ取り(すず)

発光体(ケミカルライト)タイプは、常に見ておく必要がありますが、すずタイプだとスマホを見たり、ご飯を食べていたりしても大丈夫です。

竿先のアタリ取り(ケミカルライト)

但し、すずだと細かいアタリ(前アタリなど)では音が鳴りにくいし、周りの注目を集めやすいという面もありますので、一長一短ではあります。

お薦めエサNO.1はこれだ!

アナゴ釣りのお薦めエサNO.1は、キビナゴ!

エサ(キビナゴ)

使いやすく、魚の食いつきもいいエサ。
エサ屋さんでも買えますが、スーパーなどで買うほうが安いです。

その他、イワシ、または小型のイカ・サンマ・サバを小さく短冊切りしたものも有効。
普通に、イソメ、ゴカイ、オキアミでも釣れます。

できれば、キビナゴ+イソメ+イカ短冊、という感じで複数のエサを持参し、ローテーションしながら使うと効果が上がります

エサのローテーション

複数の竿を出す場合は、竿によってエサをそれぞれ違うものにするのも手です。

釣り方は簡単!でも時には忍耐も必要!?

防波堤でのアナゴ釣りは、1-2時間でサッとやる釣りではありません。
例えば、
午後7時開始、午後11時に終了(4時間)。
午後7時開始、翌日午前4時に終了(9時間)。
という感じで長丁場になります。

そして、一切アタリが無い時間帯も必ずあります。
忙しい人や気の短い人には向かないかもしれませんね。

ただ、釣りそのものは簡単です。
以下、詳しく説明していきます。

アナゴ釣りの基本動作

  1. まずはエサをハリに付けます。
    キビナゴ、短冊エサの場合は、2回通しが基本です。

    キビナゴエサ付け

    キビナゴは、ハリ先を目から刺し通し、次に背中の硬い部分に刺します。

    イソメなどの虫系エサの場合は、房掛けにします。

  2. 際(キワ)に仕掛けを落とします。
    ※季節によってケーソンの側面にワカメなどが生えていて、仕掛けに干渉して底まで落下しないケースがあります。
    その場合は、キワから少し離すか、落とす場所を変えます。
  3. 仕掛けが着底したら、道糸のたるみを取りながら、竿を寝かせて置きます。
    複数の竿を出す場合は、ここまでの動作を繰り返します。

    竿と玉網

  4. アタリを見極めます。
    アナゴがエサをハムハムしているような時は、竿先が細かく上下します。
    この時は、竿を手に取って、じっと我慢の段階。
    そこから更に、竿先がグゥッと引き込まれたら、大きくアワセます
  5. 魚が掛かったら、慌てず焦らず、均等ペースでリールを巻きます。
    この時、無理巻きは禁物
    アナゴなどの長物が掛かった時、その暴れ方から仕掛けにかかる力の変動差が大きいため、無理巻きをすると大きな力が加わったタイミングでバラしてしまう可能性が高くなります。
  6. 魚体が水面をでたら、更に重量が増しますので、ゆっくりとリールを巻き、場合(重たい)によっては、竿をクレーンのようにして魚体を持ち上げ地面に置きます。
    マアナゴの場合、玉網が必要になるケースは稀ですが、クロアナゴの場合、必要に応じて玉網を使って引き上げましょう。

    釣れたマアナゴ
    ヒイカの短冊で釣れたマアナゴ

    釣れたクロアナゴ
    キビナゴで釣れたクロアナゴ

より良い釣果を得るためのポイント

  • エサは小まめにチェック、交換する。
    全くアタリが無い場合でも貝などが食いつくことにより、エサがボロボロになっている場合があります。
    何もなくても10分に1回は仕掛けを回収、エサをチェックし、必要に応じて交換します。
  • 仕掛けを上下にチョンチョンと動かす。
    常にやり続けるのは大変ですが、時々竿を上下に動かして、仕掛け⇒エサに動きを与えるとアナゴの興味を引き、アタリにつながることがあります。
  • 複数の竿を出し、いろいろなポイントを攻める。
    キワを攻めるのが2本(エサ2種類)、少し沖の障害物近辺を攻めるのが1本、という感じで複数の竿を出すとその分釣果が上がるのでお薦めです。
  • いろいろな種類のエサを使う。
    エサの章でも述べましたが、キビナゴ+イカの短冊+オキアミという感じで複数種のエサを用意、ローテーションしながら使うと良い釣果が得られる場合があります。
    ただ、常に食いの良いエサ「当りエサ」があれば、そればかり使ったほうが良い場合もあります。

<関連記事> 釣果アップの秘訣

アナゴ釣りで釣れてしまう外道

アナゴ釣りの仕掛けでアナゴを狙っていても、それ以外の魚(外道)が掛かることはよくあります。

よく掛かる外道は、

  • カサゴ(ガシラ)
    外道(カサゴ_ガシラ)
  • ゴンズイ
    外道(ゴンズイ)

その他、マゴチ、キジハタ(アコウ)などが掛かることもあります。
食べても美味しい魚種ばかり。
夜釣りの魅力の一つです。

釣ったら美味しく食べる!

純粋にアナゴ釣りだけを楽しむという人は少ないと思います。
アナゴは良質食材、釣ったからには持ち帰って美味しく食べたいですね。
一般的に、マアナゴの方がクロアナゴより味は良いと言われていますが、クロアナゴも美味しく食べられます。

キレイにさばくための必需品は、「目打ち」

目打ち

これが無いと円筒形で滑りやすいアナゴを開くのは非常に難しくなります。
数百円からありますので、釣行前に買っておきましょう。

また、70㎝を超えるような大型のアナゴ(特にクロアナゴは大きくなります)を料理する場合は、骨の主張が強くなりますので、骨切りを行います。

骨切りしたアナゴ

さばいたアナゴは、8-10cmの長さに切り揃え、軽くお酒を振ってタッパに入れ冷蔵庫保存しておけば、1週間はもちます。

タッパに入れたアナゴ

後は、煮穴子、天ぷら、蒲焼きなどにして美味しく頂きましょう。

アナゴ丼
アナゴ丼

また、骨も素揚げにすれば美味しく食べられます。

骨の素揚げ

夜だからこそ安全面での配慮を

夜釣りは、日中の釣りに比べ、様々なリスクが大きくなります。

  • ライフジャケット/ライフベルトは必ず着用しましょう。
    単独釣行の場合、万が一、落水した時に助けてくれる人はいないと考えたほうがいいです。
    自力で助かるためには、絶対に必要です。
  • できれば、複数人で釣行しましょう。
    落水リスクの他、他者とのトラブルリスクも考慮すると複数人いるほうが心強いです。
    また、釣りをしながら交代で仮眠もできます。

トラブルなく、大漁で釣りを終えたいものですね。


【更新履歴】
2018/10/11 公開